月経不順、ホルモンバランスの乱れも
栄養欠損が原因

  • 月経不順・ホルモンバランスの乱れも栄養欠損が原因
  • 副腎疲労症候群が不妊・月経不順の一因
  • 男性不妊も栄養欠損が関与

栄養欠損による月経不順・ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが悪い・生理不順ということで、ホルモン剤や排卵誘発剤を処方されている女性は少なくありません。性ホルモンの分泌指令は、脳の視床下部が担っており、視床下部からゴナドトロピン放出ホルモンが下垂体にだされます。そして下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)が分泌されます。FSH・LHは卵巣を刺激し、エストロゲン・プロゲステロンを分泌させます。

産婦人科で測定しているのは、視床下部から出るゴナドトロピン放出ホルモンではなく、下垂体から出るFSHやLHを測定しているだけです。先ほども書きましたが、性ホルモンの中枢は視床下部ですが、現代の医学では視床下部の機能はチェックできていないのです。視床下部はストレスや栄養欠損の影響をうけやすいところですので、ストレスの多い方や栄養欠損の方は、視床下部の機能が低下してホルモンバランスが乱れることがよくあります。

また性ホルモンはコレステロールを材料として合成されますので、コレステロールの低い栄養欠損の方は、ホルモン合成が十分行えなくなります。コレステロールは非常に重要な栄養素なので、食事由来のコレステロールはわずかで大半は肝臓で合成されます。その際に必要な材料がタンパク質になります。タンパク質の摂取が少ない人は、コレステロールの合成量が減ります。総コレステロール値は200mg/dl未満の人は、栄養欠損状態と考えられます。

月経不順やホルモンバランスの乱れの治療に対して、産婦人科医はホルモン剤や排卵誘発剤を用います。しかし排卵誘発剤にしろホルモン剤にしろ視床下部の機能を改善するものではなく、単に生理を起こさせる対症療法にすぎません。ホルモン治療で月経を来させても、栄養欠損が是正しなければ卵巣機能は抑制されたままです。逆に外部から人工ホルモンを投与されると、視床下部―下垂体―卵巣の間で行われている微妙なホルモンの調整機構が乱されてしまいます。

ホルモンバランスの乱れの原因が、視床下部機能の低下やホルモンの材料となる栄養素の不足ならば、こちらの問題を是正することが根本的な問題解決になります。また鉄不足がひどいと、これ以上生理で出血させて鉄を失いたくないという人間の防衛反応から月経が停止してしまう場合もあります。このように鉄不足が月経不順の一因である場合は、鉄を補給することでまた生理が再開します。

ダイエットなどで痩せすぎの場合、性ホルモンの材料が不足してホルモンのバランスが乱れます。逆に太りすぎたりしても月経不順になる場合があります。太りすぎの場合は、インスリン抵抗性→インスリン過剰分泌が月経不順の原因と考えられています。過剰インスリンは性ホルモンのバランスを乱し、このため視床下部-下垂体レベルで月経周期が抑制されるといわれています。

ビタミンEはもともと抗不妊因子として発見されました。下垂体や副腎などのホルモン産生臓器にビタミンE含有量が高く、ビタミンEとホルモン分泌には深い関係があります。ビタミンEが欠乏すると、下垂体前葉ホルモン産生細胞の機能低下が見られます。ビタミンEを摂取すると、卵巣重量の増加、排卵の促進、黄体の増加が見られ、生理周期の正常化が期待できます。ビタミンEですが、合成のものは効果が期待できませんので、天然のビタミンE、しかもα、β、γ、δのトコフェロール・トコトリエノールの計8種類を含有したものが効果的です。

月経痛や月経不順のために安易にピルを処方する医師が多いですが、ピルの副作用(ビタミンB欠乏・肝障害・ガン・血栓・にきび等)を考えるとお勧めできる治療方法ではありません。ピルを飲むとビタミンB2、B6、B12、葉酸などのビタミンB群の吸収や作用が減弱し、ビタミンB欠乏状態になります。妊娠前・妊娠早期の女性でビタミンBの一種である葉酸が欠乏すると、二分脊椎という神経奇形の子供が生まれる確率が高まります。

WHO(世界保健機構)も、2分脊椎予防のために妊娠前から葉酸を摂取することを推奨しています。妊娠・出産を控えている若い世代の女性は安易にピルを飲まないほうがよいと考えます。

亜鉛はLH、FSHの作用を高める作用があります。亜鉛欠乏では下垂体機能低下症が出現する場合があり、不妊の原因になりえます。妊娠の維持にも亜鉛は欠かせなく、亜鉛欠乏では流産や奇形時出産の確率が高まります。

副腎疲労症候群も不妊・月経不順の一因

副腎はコレステロールなどを材料としてアンドロジェン(DHEA)やコルチゾルなどのホルモンを分泌しています。ストレスに対抗するために人間はコルチゾル(ステロイド)を分泌します。しかし過度なストレスが続いたり栄養欠損状態に陥ったりすると、副腎が疲弊してきて機能低下状態(副腎疲労症候群)になります。

副腎疲労症候群の状態になるとホルモンの分泌をうまく行えなくなります。有経女性の場合、DHEAがエストロゲンの75%の前躯体として作用しますので、副腎機能の低下(副腎疲労)があるとDHEAひいてはエストロゲンの分泌が低下し、ホルモンバランスの乱れ、卵巣機能低下、不妊につながります。

血中のDHEA-Sを測定し、基準値より低い場合はDHEAを投与することでエストラジオールの上昇や卵巣機能の改善をもたらし、妊娠しやすい状態になります。副腎疲労症候群は、血中のDHEA-Sや唾液中のコルチゾルを測定して診断します。

血中DHEA-S測定:4,200円
DHEA 30錠:10,520円

男性不妊の原因も栄養欠損が関与

不妊の原因は男性側にもかなりあります。精子の量が少ない、運動率が低いと妊娠しにくくなります。精子の主要構成成分はたんぱく質です。この精子を構成するタンパク質は、主に非必須アミノ酸であるアルギニンから出来ていますので、アルギニンの摂取は精子量を増加させます。精液や前立腺には亜鉛が高濃度に含まれており、精子形成、テストステロン合成に亜鉛が必要になります。精子の運動や活性化にも亜鉛が関わっています。

精巣・精子にはDHAという多価不飽和脂肪酸も多く含まれており、欠乏すると生殖能力の低下をもたらします。精子の運動率低下例に、DHA・亜鉛・核酸・ビタミンE・ビタミンB群などの総合的な栄養アプローチをすることで、精子の量が増えて精子の活動性が高まります。

飲酒や喫煙も精子生成にとってはマイナスに作用しますので、健康な赤ちゃんを作るためには男性の禁酒・禁煙も重要と思われます。

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クリニック紹介

名称 gdm clinic
所在地 岡山市北区下中野356-101 スプレンドーレ下中野1階A
院長 森谷 宜朋
診療科目 婦人科・内科
診療時間 9:00~12:30 / 15:00~18:00
(土曜は9:00~12:30のみ)
休診日 日曜、祝日
電話 086−239−9541
<完全予約制>
E-mail info@gdm-eiyo-clinic.com

院長紹介

院長

森谷 宜朋(もりや よしとも)
出身校:岡山大学医学部
勤務略歴:岡山大学付属病院、岡山赤十字病院、福山第一病院、国立福山病院、井原市立井原市民病院etc.

診療案内
婦人科・内科

不妊・流産
月経異常・ホルモンバランス異常
男性不妊などを
分子整合栄養療法にて治療します



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